尾張と紀州

待ち合わせは8時に名古屋駅ってことだったんだけれど
なんか目が早く覚めたので下道を使って名古屋に向かうことにした。
とはいえそれで遅刻してしまっては元も子もない、とりあえず栗東までは高速で行こう。
今日は第二名神の開通日なので看板はもう新名神を案内している。
しかし開通は15時からなので律義に横に電光掲示板をおいてその旨を表示してある。
23日に開通なんだから0時に開通させてくれればいいのにねぇ。
栗東からは国道1号鈴鹿峠を攻める・・・もとい越える、
路面が濡れててちょっとコースアウトしかけたけど無事に鈴鹿市へ。
ここからは国道23号で一路名古屋へ、いつもながらトラックだらけで速度も遅めだ。
なんだかんだで7時前に名古屋に到着、さてバスで向かってるイクポとヤングも
そろそろ着いてる頃だろうと連絡をとってみるとまだバスの中・・
ってゆーか8時に着くらしい、そんなバスがあったとは
マクドで時間をつぶして2人を回収、まずはモーニングを食べに行くことに。

いきなり電波ナビが炸裂したがなんとか持ちこたえてお店に到着、
この店は飲み物を頼めば前日の売れ残りのパンが食べ放題らしい、実に無駄のないシステムだ。
でも食べ放題と称して売り切れ続出だとひんしゅくだろうから食べ放題の分も
計算して多めに焼いてるんだろうなぁ・・あれ、じゃあなんか無駄じゃね?
店に入るとまず家族連れの多さが目に入る。
休日の朝は家でテレビなぞ見ながら一家でだらだらするものだと思っていたが
どうやら名古屋人は朝から活発に外に出るらしい。
パンは電子レンジで温められているせいでちょっとしんなりしてたけど美味であった。

腹ごしらえが済んだところで尾張一宮に向かうことにする。
詳しい場所がわかんないからとりあえず西に向かう、きっとイクポが道案内してくれる
国道1号を西へ西へ、道路が南へ向かいだしたころにイクポさんのありがたいお導きが。

尾張一宮はどっちかっつーと北じゃね?」

先に言えよ!
幸いにも右に曲がると一宮と書いてある青看板を見つけたので右折。
道中一輪車に乗りながらお手玉してるおっさんとかに遭遇しつつ尾張一宮こと真清田神社に到着。
市の名前にも駅の名前にもなってる程だから結構な規模かと思いきやこじんまりとした神社であった。
参拝を済ませると次はひつまぶしを食うべく熱田神宮へ向かう。
神社の横にある蓬莱軒という店がおすすめらしい。
名前だけ聞くとラーメン屋なんだが由緒のある店とのこと。
お店に着いたら1時間半待ちとか言われてしまった。
まぁ朝のパンがまだ残ってるし願ったりではある。
先に熱田神宮を詣でるとしよう。
熱田神宮はおそらく名古屋では一番知名度が高い神社である、規模もかなりのものだ。
木がうっそうと茂っていて名古屋の市街地にいることを忘れてしまいそうだった。
境内には軍鶏が放し飼いにされていた、食ったら美味そうなどと罰当たりな話をしつつ参拝する。
しかしこの鳥共は道路に飛び出したりしないのだろうか。
さて時間もちょうど頃合いになったのでお店へ戻る。
店の前で立っていると順に名前を呼んで中に通してくれる。
古風なお店の2階に上がるとー・・・ん?見たことあるぞこの景色。
そういえば10年ほど前に名古屋の親戚の家に行った時にひつまぶしを食った記憶がある。
確か熱田神宮の横だった、つまりここだ。
1000円増しの大盛りを頼もうか悩んだが昼から3500円はさすがにアレなので普通のサイズを注文する。
おひつに入ったうなぎ飯を4等分して最初はそのまま、2杯目は薬味を乗せて、次はお茶漬け最後はお好みで。
ひつまぶし考えた奴マジ偉いな!

さて食い終わったらもう15時である。
今日の宿は紀伊勝浦である。
真っすぐ走ってもおよそ5時間もかかるのである。
弥富辺りから東名阪に乗って南へ進む。
名古屋は晴れていたけど四日市の手前から突然雪が降り出した、しかも結構強いし。
そういえば朝も四日市は雨が降っていた、気候が違うんだろうか。
亀山の手前では新名神へ向かう分岐が開通していた、行きたいが今回は直進だ。
行けるところまで高速を走って残りは下道で、南に進んでるけど雪が止まない。レティ自重
南紀はとにかく何もないところである、集落以外は真っ暗な山道をひたすら走る。
ようやく新宮にたどり着いた時には午後8時を回っていた。
海沿いと言えば魚だ、寿司だ、でも金が無いから回る寿司にしよう。
そんな流れで地元っぽい回転寿司へ、やっぱり100円の寿司とは比べ物にならない味である。
結構食べたつもりだったけど安いネタばっかりだったから会計は一番安かった。珍しい

食後はコンビニで酒を買って宿へ、ここいらの旅館は漏れなくべらぼうに高いがここは朝食付で4000円
まぁ旅館じゃなくて民宿なんだけど安い。しかも天然温泉が付いている。
宿に入ると出てきたおばちゃんが外に向かって指を差した。え、いきなり退場処分っすか?
どうやら別館というか別棟があるらしい、しかし差した指の先はどう見ても民家である。
いやまぁ民宿だしな、Aって書いてある部屋があるからそこって言われたけれどAが見当たらない。
あるのはBとCと何も書いてない扉だけ。きっとAって書いたプレートが落ちちゃったんだなこれは。
中に入ってみるとかなり広い、10畳くらいはある。
しかしどういうわけか奥に1つだけベッドが置いてある。なぜ和室にベッドなのだ。それも1つだけ。
ベッド好きの人にも配慮したんだなきっと。

お風呂は民宿によくある4人くらいまで入れるタイプだった。
温泉らしいし値段から考えれば十分である。
さっぱりして部屋に戻る途中に本棚を発見した、雑誌やらが置かれているがその中にエロ本が。
サークル合宿なんかによく使われてるらしいからきっと学生が置いていったに違いない。
宿のおばちゃんが置いてたなら実に気の効く宿である。
そんなこんなで時計を見ると11時を過ぎたところ、今朝は早かったのでおとなしく就寝したのであった。